血管がでにくい!採血・点滴で失敗されない方法はコレ!

こんにちは。ナース“みかん”です。

私は今まで看護師の仕事として何百、何千と血管に針を刺してきました。

言葉にすると違和感満載ですみません。

みかん

採血や点滴・ルートキープ…針ひとつ例に挙げても太さや種類がいろいろあるし、もちろん血管も十人十色です。

 

自分で言うのも何ですが、そこそこに技術はある方だと思っています。

 

採血で刺せる部位、点滴で刺せる部位、目的によって刺せる場所が違ったりするんですよね。

それに、何度も同じ場所に刺すことで硬くなった血管からすぐに破れる弱い血管まで多種多様です。

 

知識もいれば技術もいります!

もうこれは完全に経験値が物を言うんです。

 

赤ちゃん(生後1ヶ月)から超高齢者(最高107歳)までありとあらゆる血管を見てきて針を刺してきました。

やっぱり痛みが苦手な人は多くて、採血や点滴で失敗されるのをこころよく思える人はいません。

 

血管がでにくい人は、この“失敗される”率が高くて尚更嫌だと思います。

もちろん看護師の技術にもよるんですけどね。

でも、だからって何もできないわけじゃなくて、失敗されないようにできることもあるんです。

今回は、そんな採血で失敗されやすい人が、少しでも失敗されにくくするための方法を書いてきます。

もちろん看護師のスキルの1つとしてもぜひ、血管のでにくい人には行って欲しいと思います。

※ただし、看護師はここに書くこと以上にスキルとたくさんのコツがあります。看護師向けにはブログを書いてないので、聞きたい人はコメントで聞いてくださいね。

 

 

刺す血管は静脈です!

血管には動脈と静脈があるって習ったのを覚えていますか?

採血や点滴は静脈血管に行います。※例外的に動脈から行うこともあります。

みかん

忘れているかもしれないのでおさらいを兼ねて書きますが、心臓に向かって戻る血液が通る血管を静脈って言います。

皮膚表面にうっすら浮いていたり、青っぽく見えてるやつですね。

 

逆に動脈はもっと奥にあります。

脈を測ったりするときに触れるのが動脈です。なので目で見たときにドクッドクッっていう動きがあるものは動脈なんです。

 

稀に「ここに血管あるやん!」って言う人がいますが、動脈から採血したら血が止まらなくなるし免許上ももちろんダメなんで動脈からの採血はできないんです。悪しからず(^_^;)

採血や点滴をする部位の位置確認

多くは腕の真ん中辺りから手首までです。その次は手の甲

 

これは外来では座って採血をする環境だからなんです。

高齢の入院患者さんなんかで手の血管がでにくかったりした場合は足からでも採血や点滴はします。

 

余談ですが、稀に指だったり足の甲だったりにも針を刺すことがあります。

わたしが一番驚いたのは膝への点滴…。

 

これは病院じゃなくて特別養護老人ホームでの出来事で、何とも固定の難しい場所に刺されていたんです。

採血なら血を抜いたら針も抜くんで血管さえあればだいたいどの場所から刺してもいいんですが、点滴は短くても30分はかかるのでそうはいかないですよね。

点滴が血管外に漏れる可能性があるんで病院でそんな部位に刺すことはまずないんです。

 

何でもありの大先輩看護師のなせる技!?であります。

まぁちゃんと入れば同じなんでね…。

血管周囲をあたためる

ここからは皆さんが実践できることについて書いていきますね。

 

まずは

血管周囲をあたためる。

これはただ単純に血管を広げて、命中率を上げるために行います。

 

お風呂の前後で自分の血管を比較してもらえばよくわかるかと思います。

温まったらいつも以上に血管が見えたりしませんか?

 

苦痛も少なくて、程よいあたたかさもあるんでリラックス効果もあると思っています。

 

ただし、刺すときの痛みは気持ち増すかもしれません。

なんでって皮膚が冷たい方が痛みには鈍感やからなんです。

まぁ気持ち程度だと思うのでこれは気にしないでほしいと思います。

何度も刺される痛みに比べれば、痛みは少ないはずです。

 

冬であればカイロなんかを使用して温めておくと良いかもしれません。

低温やけどには注意が必要なのと真っ赤になるほどは温めないでくださいね。

みかん

あとは熱いお湯でハンドタオルなんかを絞ったり、レンジで濡れタオルをチンして貰ったりして温めるなんて言う方法もあります。

看護師に頼めばしてくれるとは思うんですが…。

もしかしたら看護師への声かけが一番ハードルが高かったりしますかね!?Σ( ̄□ ̄;)

いや、そんなことはないはずだと信じたいです( ;∀;)

 

採血の10分くらい前から温められると良いかと思います。

 

もちろん、あたためる場所は針を刺すであろう場所周辺です。

血管に刺激を与える

次は

血管に刺激を与える。

よく看護師が針を刺す前に、血管周囲をパチパチと叩いているアレです。

刺激を与えて血管を怒張させているんです。

 

強く叩けば良いってものじゃなくて、“適度”に叩かないと皮膚が赤くなって逆に血管が見えにくくなります。

痛みが出るほどは叩かないのが鉄則です。

 

腕を下げる

次は

腕を下げる。

もちろんこれも血流量を増やして血管を広げるために行います。

どれだけ駆血帯(採血や点滴前に腕を縛る道具)でしばっても血液量が少なければ血管は広がりません。

 

なので採血や点滴を行う前は腕を下に下げておくと良いです

 

もっと言うなれば横になって足を上げて、手を下げれば尚良し

でも採血前に身体を横にできることは少ないので、できるときだけで大丈夫です。

 

もし針を刺すことで貧血を起こすような人であれば遠慮なくベッドに寝かせてもらってからしてもらってください。

手を握る

次は

手を握る。

針を刺す前に必ず「手を握ってください」って言われますよね。

これも力を入れて血流量を増やすための行為です。

 

あんまり力を入れすぎると筋肉が固くなるので針を刺しにくくなったりします。なので軽く握る程度で大丈夫です。

 

そしてコツは親指を中にして握ること。

親指を握って採血

一見、中でも外でもどっちでもよさそうですが、この微妙な差でも血管の出方は違うんです。

 

どうしても出にくければグーパーを繰り返して血流量をアップさせてみてください。

リラックスする

緊張などのストレスから血管が収縮してしまうんです。

って言っても緊張しますよね…。

 

深呼吸しながら落ち着くように意識する。

ようにしてもらえると良いなと思います。

プレッシャーを与えない

看護師の口からは言いにくいんですが、中にはかなりプレッシャーをかけてくる患者さんがいます。

 

「この血管失敗したら何のための免許かわからんなぁ」

「絶対失敗せんとってや」

 

こんなこと言われたらマスクの下の笑顔がひきつってしまいます…。

刺す側も人間なんで緊張するし、失敗したいなんて誰も思ってないんですよね。

 

稀に「私は痛くないし」とか、患者さんに何と言われようが何とも思わない強靭な精神を持ち合わせた看護師もいますが、多くは看護師だって『一発で決める』って思ってるはずです。

 

“失敗”は患者さんにとっても看護師にとっても負担でしかありません。

 

また、怯え方がオーバーな人もなかなかやり辛かったりします。

気を使って貰いたいわけではないんですが、過剰なプレッシャーを与えることは避けた方が良いです。これで若干でも成功率は上がるはず。

 

いかに、刺す側がベストな状態で刺せるかって言うことです。

 

なので、

プレッシャーを与えない。

ようにお願いしたいです(-人-;)

※体調を整える

これは健康診断や定期検診の時にしかできないことですが、体調が良い方が血管の出方は良いんです。

病院なんで病気で行くことの方が多いですよね。

なのでタイトルを※印にしましたが、最初から採血や点滴をすることがわかっているなら、きちんと食事をとったり睡眠をとったりしていて欲しいと思います。

 

ほんとに体調が悪いと血管は縮こまるし、逃げたりするんです。

身体に備わった防御反応とでも言うんでしょうか。

『体調悪いから血を採らないで』っていう身体からの意思表示みたいなものです。

 

それでも検査や治療のために必要なので何としてでもするんですけどね。

みかんの一言

わたしは、いろんな場面でいろんな人に針を刺してきました。

わたしの場合は経験値が上がるほどプレッシャーも跳ね上がったんですよね。

 

それは血管のでにくい人が最終的に回って来たりするからです。

 

何度も刺される患者さんも、そしてどうやっても針を刺す必要がある看護師も辛いんです。

 

そんな中で少しでも負担が軽くなるように、少しでも苦痛が少なくなるように、できることを書いてみました。

 

これで100%上手くいくわけではないんですが、何もしないよりできることをした方が良いのは確実です。

 

もし、まだしたことがないものがあれば、この記事を参考にしてやってみて欲しいなと思います。

 

みかん

最後まで読んでくださりありがとうございます。

みかんでした。

 

5 COMMENTS

青海全気

こんにちは!
聞きたい事が有ります。
私は社会人になってからは拳法しているし、学生時代も運動する派でとても健康です。
血管はとても見付け易く太くて刺し易いと言われます
しかしです!過去に2回ほど血が出難かった事が有ります。
それが高校生時代の献血の時と、昨日の健康診断の採血の時です。
どちらもまたまた横になっていたと言う共通点は有りますが、その他はちゃんと出る時と特に違いは有りません。
しかし、寝て取ると全てダメだった訳では有りません。実は昨日の健康診断は約一年前も同じ所で同じ様に採血されて、その時は大丈夫でした(同じ流れで心電図からそのまま採血)。
なので、寝ているから確実にでは有りませんが、何故か太くて見付け易くて刺し易いと褒められるのに、過去3回寝ていた内の2回が出難かったです。
今回、何でだろう何でだろうと連呼されて、もう採血やめて!って内心思っていました。
だって健康なのは自分で解りますから、本来必要無いのです。
医者の、個人を見ないで数値だけで判断する健康診断何か、何も宛にならないのです。
だから本当、健康診断は自主性にして欲しい…。無駄に針一つとは言え傷つける事さえ本来嫌なのに。だって大切な体ですよ?
おいそれ健康診断だ何だと安易に傷つけるその精神疑います。
早く採血しなくて良い健康診断とか出来て欲しい。
と話逸れてしまいましたが、刺し易く褒められるのに、何故出難かったのか何か思い当たる節がありましたら、教えて頂きたく存じます。

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みかん

青海全気さん、こんにちは。

血管に針が入っているけど、血が抜けにくかったと言うことですよね。

考えられるのは、血管壁に針穴が当たって穴を塞ぐ状態になったのではないかということです。

針の角度や向きによって血の出方が変わります。これは看護師の技術にもよるところもありますが、刺した部位やそのときの状態で変わることもあります。

あとはそもそも針穴の小さいもので採血をしたか、血液がドロドロな方は血が出にくかったり、針穴が詰まることもあります。

お話を聞く限りでは、やはり血管壁にあたっていた可能性が高いかと思います。

採血の必要性については、これは自分で健康だと思っていても身体の中のことまではわからないのが現状だと思います。
肝臓など『沈黙の臓器』と呼ばれるくらい症状が出ない臓器もありますし、どんな疾病も早期発見が大事になってくるので採血はした方がよいのではないかと思います。
もちろん採血だけで全てわかるわけではありませんが、採血でひっかかれば、そこにはすでに何かしらの問題があることには気付けます。
私は何もないことで安心できたりもするので、採血はしておきたいです(*^^*)

傷付けずに血液データがわかるようになれば、それはありがたいですよね。そうなってくれることを願いたいです。

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青海全気

ありがとうございます!
そうですね、最終的には角度を変えて大丈夫出ましたと言っていたので、針を塞いでいたのでしょう。

う~ん、でも拙者はやはり健康診断で採血は要らないかな。
普段の生活で、風邪の症状が出ていない時でも、鍛錬時は体調優れずに気付けますし、人と違う生活している故、医者自身が拙者の健康な数値を知らない筈なのです。
肝臓は沈黙と言いますが、拙者に限っては、絶対不都合出ると思います。

例えば風邪に関しても、普通安静と言いませんか?
でも本来風邪は寝て治すものでは有りません。
人より体力ある故治るのが遅くなる事もあります。
体力無い人の方が、風邪1つとっても一大事だから、ヤバイと必死に治すので、割とすぐ治ります。
更に、健康な人が風邪に掛かると、風邪引いている筈なのに、日中は普通に過ごせて、夜の安静時に熱が上がると言う事が良く起こります。
でもそれが実は本来の風邪の治し方なのです。風邪は普段の生活を制限するものでは無く、普通に過ごして、夜寝る時に主に体温を上げて菌の殺菌治療に努めるものです。
こう言う正しい知識も持っている医者は少ない。勿論これも個人差や症状により違います。
のにも関わらず、皆一緒くたに診断され安静を指示されます。

もっと、今の医療は人の体を知るべきと思います。

改めまして、ご回答ありがとうございました!貴女の回答は自分でもしっくり来て、間違いないと思いました。本当に素晴らしいご経験されていると思います。

後付け加えると、毎日高強度の運動している人は、血管が収縮し易く、何か血管とかに害が加わると止血作用で何か起きているのでは?と察していたので、それが血管の収縮に依る壁での妨害だったのだと解りました。
特に寝て手を下げると血が流れ易いと体も解るから、特に止血作用が強く働くのだと思います。医者が考えるよりよっぽど体は優秀ですから。

それでは、良いお年を♪

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みかん

おっしゃる通りですね!
血管の収縮!!
身体には生きるための機能が備わっていますから、青海全気さんのように常日頃から鍛練されいる方は、針に対しての防御反応も著明にでるのかもしれませんね。

青海全気さんのように、身体の些細な変化に気付ける方は良いのですが、やはり多くの方は他のことに気をとられてしまいがちで身体の変化には敏感ではないんですよね。
医師もそうやって日々患者さんを診ていますので、なかなか一人一人個別に話を聞くのは難しいところではあります。

ただ採血をするかしないかの有無であれば、患者さんの要望を聞かれる医師もいらっしゃいますよ。

健康診断については、会社企業や病院によっても採血が必須項目であったりすることが多いので、医師が「しなくて良い」と判断するのはむずかしいかと思われます。

本当に負担なく健康診断が受けられるようになればいいですね。

良いお年をお迎えくださいね~✨

返信する
ゆうた

針を刺すという動作1つとっても患者さんへの細やかな気遣いが必要なんですね。メーカーの研究開発と違って、ありがとうと言ってくれる相手が近くにいるのでやりがいをより感じられる職種とも推察しました。

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