羽根の付いた針は細いの?採血や点滴で使われる針の違いを説明します!

こんにちは。ナース“みかん”です。

皆さんは採血や点滴をするときに羽根がついてる針とそうでない針があるのを見たことありますか?

時々、病院に行き慣れている患者さんから「血管細いから羽根付きの針にしてや」って言われることがあるんですよね。

でも実は羽根が付いてるからって、針が細いわけではないんです。

『針について』ナースとして詳しく説明することもなければ、患者さんも聞いてくることはほとんどありません。

痛くないように…

一回で…

っていう希望はよく言われるんですけどね。

みかん

羽根付きの針の方が細いと信じている患者さんへは、軽く「針の太さは一緒ですよ~」くらいは言いますが、信じて貰えないことが大半なので、それ以上は訂正しません。笑

でも自分の身体に入るものだし、ちょっと気になってる人のために…

今日は採血や点滴の『針についてのヒミツ』について、わかりやすく簡単に説明していきます。

みかん

最後まで読むと『ちょっと物知りな人』になれた気がするかもしれませんよ。

羽根なしは長針、羽根ありは翼状針

最初に針の名前や特徴について少し書いておきますね。

長針

長針の種類

一般的に採血をするときに使われる長い針を『長針ながばり』と呼んでいます。

ですが、長針は 用途に合わせていろんな太さや長さがあるので、『ピンク針』『ブルー針』って呼ぶことがほとんどです。

みかん

色の違いについては後で説明しますね。

翼状針

翼状針

次に羽根の付いている針について説明していきますね。

この羽根の付いている針を『翼状針よくじょうしん』と呼びます。

イラストを見ていただけるとわかりますが、針だけじゃなく少し管が付いているんですよね。

みかん

長針・翼状針の違いについてはあとでもう少し詳しく説明していくね。

その他

長針や翼状針以外にも留置針りゅうちしんと呼ばれる針も採血や点滴に使うことがあります。

留置針については下記の記事に書いているので、詳しく知りたい方は記事を読んでみてくださいね。

針の太さ

さて、いよいよ本題の針の太さの話をしていきますね。

針の太さは「ゲージ」という単位で表します。

長針の太さ

先程のイラストに数字で書かれているものが太さを表しています。

ピンク色の長くて太い針は18ゲージ。

黄色は20ゲージ。

ゲージ数が小さいほど太い針で、大きい数字の方が細い針になります。

そして、その太さは用途に合わせて選びます。

例えば

18ゲージ(極太針)→薬液を吸い上げる用※基本的に身体に刺すことはありません。

20ゲージ(太めの針)→輸血や造影剤を入れるなどの特別な点滴を行う時用。

22ゲージ(通常)→採血や点滴。

26ゲージ(細くて短い針)→予防接種やインスリンなどの皮下注射用。

なんて言う風に大体決まっているんですよね。

いくら細い針で採血してもらいたいと希望を言ったところで、細すぎると血液中の血球が壊れたり、血液が引けなかったりするのでダメなんです。

そして、もう1つ決まり事が!

それは、ゲージと色はどのメーカーも同じなんです。

昔はね、メーカーで色が違ってややこしかったんですよ。

みかん

今は針や羽根の色を見れば針の太さは一目瞭然!

みかん

これで針に羽根があろうがなかろうが、色によって針の太さが違うと言うことがわかりましたよね。

長針と翼状針の使い分け

ここからは針の使い分けや各々のメリット・デメリットについて少し書いていきますね。

その時の状況によって針を選ぶ基準が違うんですが、ある程度の目安にはなるかと思います。

採血時

まずは採血時に長針をよく使う理由は、刺しやすさです。

基本的に採血は、正中と言って腕の真ん中にある太い血管から行います。

この正中と呼ばれる血管に刺す時はある程度針の長さが必要なんですよね。

また翼状針と違って管部分がないので採血をするときに血が取りやすいです。

管があるとどうしても血液を引く圧が高くなるし、管の中を通る分の血液量も少し多く採ることになります。

ただし、正中以外で採血を行う時は翼状針の方が刺しやすいことが多いです。

みかん

長針と比べて翼状針は針自体の長さが短いので小回りが効くからね。

特に長針を使い慣れてない新人さんは翼状針の方が失敗は少ないかもしれません。

だから『失敗が少ない→翼状針の方が細い気がする→翼状針での採血・点滴を希望』になっちゃうのかもしれませんね。

あと長針を使う理由としてはコスト面。

翼状針の方が高いんですよね。

とは言っても針によって患者さんのコスト負担が増減することはないですよ。

みかん

点滴時

次は点滴時についての針の選び方ですね。

これはまず点滴の量や入れる時間で針を決めます。

点滴が500mlと多い場合や2時間かけて点滴しなければいけない薬などの場合は、時間が長いので翼状針を使います。

ある程度動いても大丈夫なように。

ただいくら短いとは言え『針』が入っていることには変わりないので、トイレが近かったり頻繁に動くようなら『留置針』と言う物を使います。

みかん

留置針はプラスチックの管なんで、日常生活くらいの動きなら大丈夫だよ。

それ以外の早く終わるような点滴は、長針で点滴します。

そもそも基本的に点滴の管のセットに長針が付いてるんですよね。

翼状針に替える場合は長針は破棄することになります。

なんかもったいないですよね。

みかん

まぁ、これは一時的に点滴するような管の場合のみですけどね。

半日以上かけて入れるような点滴の場合は針のついてない丈夫な管を使います。

管にも少し種類があるんですが、それはまた別の話…。

それと点滴は入れるだけなので比較的細い針を使うこともできます。

採血のように『針が細いと血球が壊れてデータが正確に出ない』なんてことがないですからね。

ただし、針が細い分点滴の入る速度が遅くなったり、薬や逆流した血液で針穴が詰まりやすくなることがあります。

血管が弱い高齢の方は細めの針を使いますが、成人であれば基本的には細めの針を使いません。

血管が細いのと針が入れにくいのとはまたちょっと違うよ。

みかん

羽根付きの針の太さは細いわけじゃない

ここまで針について説明してきたのでもうわかりましたよね。

羽根が付いてる針が細いとは限りません!

そして採血や点滴に適した針を選んでいるので、ちょっとくらいの希望は聞けますが、無理なこともあります💦

自分に使われるものがどんなものか気になると思いますが、もし病院で採血や点滴をすることがあればリラックスして臨んでくださいね。

みかん

最後まで読んでくださりありがとうございます。

みかんでした。

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