【採血で取られる量のひみつ】『そんなに血ぃ抜く!?』って思われる2つの理由!

採血で『血ぃ、取りすぎじゃない?』って思ったことはありませんか?

実際、私も採血中に患者さんから
「そんなに取るの?」
「ちょっと多くない?」
なんて言われたことがあります。

採血量が少ないときは言われないんですが、血液が多く取られた気がすると心配になりますよね。

今回はそんな採血が多く取られているような気がする理由をわかりやすく説明していきます。

※ちょっと生々しいお話なので苦手な方はスルーしてくださいね。

採血容器スピッツ

採血した血は試験管のような容器に入れられます。

正式には真空採血管という名前なんですが、医療現場ではスピッツと呼ばれることがほとんどです。

みかん

小さい蓋つきの試験管みたいな形をした容器、見たことがあるよね。

スピッツの種類

実はスピッツにはいろんな種類があります。

メーカーにもよりますが約10種類くらいのスピッツがあります。

みかん

よく使われるのは4本くらいだけどね。

血液検査で調べたい項目によって採血の容器が変わります。

スピッツの中には血液の凝固を促進するものや逆に凝固させないようにするための薬が入っているんです。

他にもスピッツごとに規定の採血量があるんですが、少し足りなくても検査できるものやきっちり規定の血液量が必要とされるものまで様々です。

血液の成分維持の方法が異なるからスピッツごとに中の成分や必要な採血量が違うってことね。

みかん

スピッツ以外にも血液の中の菌を培養するための採血もありますが、これは瓶に取ります。

これは普段行う採血というより、高熱が出ていてどちらかと言えば緊急時になるのであまり採血もされた人はいないかもしれません。

私は取られたことあるよ…💦

みかん

みかん

ちょっと消毒が厳密だけど針を刺すのは採血と同じ。
ただこの瓶だけで20mlっていう見た目には結構な量を取るけどね。
普通の採血と一緒に取られたら「めっちゃ取られた」って思うよ。笑

スピッツへの採血方法

どうやってスピッツに血液を入れるかというと、方法は2つあります。

まず1つ目は、直接血液を針からスピッツに吸い上げていく採血方法です。

スピッツ自体が真空管になっているので、針が刺されば勝手に外にあるものが吸い上げられる仕組みになっているんですよね。

両端が針になっている真空採血管専用のホルダーという採血器具を使って行います。

片方の針は血管に、もう片方の針はスピッツに刺すことになります。

みかん

スピッツの中が真空状態やから針が刺さると陰圧で外のものが中に入って採血ができるよ。

もう1つの採血方法は、1度注射器で血液を取ってからスピッツに入れる方法になります。

注射器で採血をした後、腕から抜いた針をそのままスピッツに刺せば血液が中に入ってくれます。

スピッツの上の蓋のようなものはゴムなので真空状態を保ったまま針がさせるんです。

1本あたりの量

先ほどもお伝えしましたが、スピッツによって調べられる項目が決まっていて必要な採取量も決まっています。

一般的な採血では、多いものは10ml少ないもので1mlです。

※検査機関によって若干変わることがありますが、ほぼ同じです。

調べられる項目

先にも書いた通り、スピッツによって調べられる項目が決まっています。

ということは採血量ではなく何を調べるのかでスピッツの本数が決まるわけです。

みかん

調べたい項目によって1本でいい時もあれば3本、4本、5本…となる場合があるってことね。

ここでどんなスピッツがあるのか少し説明しておきます。

生化学

スピッツの中で一番大きい形のものが【生化学】用のスピッツになります。

一般的な栄養状態、肝機能や腎機能、コレステロールや中性脂肪、電解質のバランスや炎症反応までたくさんのことがわかります。

血算

血液中の赤血球や白血球などの数や種類がわかります。

貧血や感染、血液疾患などを見ています。

血糖

血液中のブドウ糖の濃度や1~2ヶ月前の血糖の状態(ヘモグロビンA1c)がわかります。

凝固

血液の固まりやすさがわかります。

血液の流れを良くする薬の効果を見たりします。

その他(血沈、感染症など)

上記の4つのスピッツ以外にも病気や感染症の診断に用いられるスピッツなどがあります。

血が多く取られたと思う理由

『血が多く取られた』と思ってしまう理由は大きく分けて2つだと思っています。

スピッツの数

まずはもうすでに説明してきたスピッツの数です。

検査項目によってスピッツが決まっているので、医師が必要と判断すれば複数本のスピッツ分採血をすることになります。

健康診断で行われる採血の本数はだいたい3本です。

基本的に何か体調が悪くて病院に行った際の採血も3本が基本メニューで、そこに追加で調べたい項目があればスピッツの本数が増えたりします。

そう考えると、たとえ追加になったスピッツが1mlだったとしても、4本目っていうだけで多く感じますよね。

注射器の大きさ

そしてもう1つは注射器の大きさです。

注射器って1ml~50mlまで種類があるんですが、一般的な採血は10ml(MAX12ml採れる)の注射器を使うんです。

ですが、この量以上に必要になった場合20mlの注射器が使われることになります。

倍の大きさの注射器を使われたら『大きい…』って思うよね。

みかん

普段見慣れない注射器だと思うので、倍の大きさだとギョッてなるのは仕方ないです。

特に感染症などを調べる妊婦さんは、1度は20mlの注射器いっぱいいっぱいの採血をしなければいけないのでびっくりされる方が多いです。

ただ、よ~く考えてみてください!

大さじ一杯が15ml。

…ってことは、多く取られたと思っても大さじ1~2杯分なんです。

みかん

大さじで考えるとそんなに多くないよね!

この2つが血を多く採られたような気がする原因です。

まとめ

採血で採られる血液の量は一見多く見えるかもしれませんが、身体の血液量を考えると少ないことがわかります。

体内を流れる血液量は体重50kgの人で約4L流れてるよ。

みかん

必要な項目・検査に必要な量だけを計算して採っているので、余分に多く採っているわけではありません。

※緊急時や検査項目によっては何度も採血する負担を考え稀に多めに採られることもあります。

きっと思った以上に採血量は採られていないはずなので、安心して採血に臨んでくださいね。

今回は大人の採血量について話してきましたが、実は小児では血液量がかなり少量でも検査できることもあります。その点は悪しからず。

採血や点滴に関係する記事

血管がでにくい!採血・点滴で失敗されない方法はコレ!羽根の付いた針は細いの?採血や点滴で使われる針の違いを説明します!点滴刺しっぱなしは大丈夫?留置針の疑問を解説します。子供の熱が続くとき。採血する基準と見る項目。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください