赤ちゃんがRSウイルスに感染。症状と対応策を解説。

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こんにちは。ナース“みかん”です。

 

みなさんはRSウイルスって聞いたことありますか?

子育て中の方なら知っているかもしれませんが、そうでなければ聞きなれない名前かもしれません。

 

簡単に説明すると

RSウイルスって言うのは、呼吸器感染を起こすウイルスの1つなんです。

 

大人が感染してもただの『風邪』で済むことが多いんですが、乳幼児が感染すると重症化する恐れがあって注意が必要な感染症になります。

 

特に生後6ヶ月未満に感染すると急激に悪化することがあるんで、入院して様子を見る場合が多いんですよね。

 

我が家の第2子が生後1ヶ月半で感染して入院。
第3子も生後10ヵ月で感染して様子を見ながら自宅で看護しました。

 

呼吸が苦しそうで見てるだけで結構辛いんですよね。

 

今回はそんなRSウイルスに感染するとどうなるのかや、自宅で何ができるのかを書いていくので参考にしてください。

 

症状

発熱、咳や鼻水、痰が詰まったようなゼロゼロする音が聞こえます。

 

赤ちゃんは明らかな症状がでにくいんで、急激に悪化することがあります。

 

また上記以外にも、

授乳量が減ったり、機嫌が悪くなる、常にウトウトするなどの症状が見られることもあります。

 

ママから赤ちゃんに免疫が移行していることは確認されているんですが、6ヶ月未満の赤ちゃんは重症化しやすいんです。

 

我が家の子供たちは普段の風邪引きよりも明らかに呼吸が苦しそうでした。

痰が詰まって息が止まるんじゃないかと不安になるくらい…。

 

2歳までに全ての子供が一度は感染すると言われていますが、免疫の出来が弱く何度も感染するんですよね。

ただ、何度も感染することで症状は軽くなるんで2歳くらいでは『鼻風邪』程度で完治するようにはなります。

 

合併症

1歳以下の赤ちゃんが感染すると、およそ30~80%と高い確率で『中耳炎』を併発します。

 

乳幼児の肺炎の50%、細気管支炎の50~90%に関与してると考えられていて、インフルエンザよりも死亡数が多いと言う報告もあります。

また乳幼児突然死症候群の原因の一つとも考えられています。

 

感染経路

咳や唾液などが飛び散ることによる飛沫感染と鼻水などを触った手からする接触感染から感染します。

 

感染すると体内からウイルスが7~21日間ほど排出されることと、体内から外へ出ても4~7時間生存するんで感染力が非常に強いです。

 

潜伏期間は2~8日程度。

 

検査と検査の必要性

検査自体は、鼻に綿棒を入れ粘液を採取するだけで簡単にできます。

検査キットにもよりますが5分〜15分程度で判定できます。

 

ただし、RSウイルスだとわかったとしても治療薬があるわけではないので、周囲で流行っているからと言う理由だけでは検査は必要ないんです。

 

検査をする理由としては、他の病気との鑑別のため。それから、低出生体重児や心疾患のある子供、また1歳未満の乳児は重症化しやすいので検査をして確定診断します。

 

治療

特効薬はありません

なので、対症療法と自己治癒力で治すしかないんです

 

必要に応じて対症療法を行って、酸素療法や点滴で体調管理することになります。

 

海外で使用されている薬はあるらしいんですが、日本では承認されていないのが現状なんですよね。

 

自宅で出来ること

自宅で出来ることは鼻づまりや痰づまり・発熱などの対症療法が中心になります。

 

詳しくは下記の記事を参考にして見てください。

鼻づまり痰づまりについてはこちらです




家でできる!赤ちゃんの咳・鼻づまり解消法。

 

発熱についてはこちらです




家でできる子供の熱を下げる方法と受診の目安。

 

予防

風邪予防の基本である手洗い・うがいがRSウイルスの感染予防にも重要になります。

そして睡眠や食事をしっかりとることも重要です。

 

基本的なことですが、予防するためには大切なことなんですよね。

 

参考までに、重症化を防ぐための『シナジス』という予防接種があります。

ただ、これは早産児や免疫不全、先天性心疾患などの限られた乳幼児しか接種されていないんで、一般では接種することができません。

 

我が家の事例

生後1ヶ月半のRSウイルス感染

我が家の第2子(当時1ヵ月半)は熱はなかったんですが、痰がらみがひどくて夜中も痰が詰まって息が止まるんじゃないかと心配でヒヤヒヤするくらいでした。

「赤ちゃんだから気管が狭いし、風邪が移ったんだなぁ」くらいの認識やったんですよね。

 

とりあえず市販の鼻吸器を買いに走ったんですが、到底吸い出せず追いつきません。

 

少し前に上の子が風邪をひいてたんで、たぶんそれがRSウイルスやったんじゃないかと思います。

 

たまたま上の子が病院に行かないといけなかったんで、第二子も念のため一緒に診察をしてもらったんです。

 

簡易検査でRSウイルスに感染していることがわかって、考える間もなく入院を促されました。

 

重症化してもすぐに対処できるよう、24時間酸素モニターを足の指に付けて呼吸状態を観察します。

これが爪の部分から測定しているんですが、動いたり何かの弾みで測定できなければモニターが鳴るんですよね。

そうなると、びっくりして子供が泣くんです。

それでなくても鼻が詰まってぐっすり眠れてないのにちょっと可哀想でした。

 

あとは痰がらみで苦しそうやったんで鼻からチューブを入れて吸引してもらったりもしました。

 

思いの外効果がなくて…。

たぶん、気道が狭いんですぐに痰が詰まるんですよね。

なので、悪化しないように祈りながら、何かあったときにすぐに気付けるようにしていました。

 

念のため点滴もしていたんですが、これは何かあった時のための血管確保です。中身はほぼ水分になります。

 

結局5日程入院させてもらいましたが、母乳もよく飲んでいたし悪化することなく完治しました。

 

生後10ヵ月のRSウイルス感染

第3子は生後10ヵ月で感染しました。

咳と鼻水はひどかったですが、食欲が落ちたくらいで、通院で完治することができました。

 

医師いはく、

感染後4~5日頃に悪化することがある

とのことで、細心の注意を払いながら看病しました。

普通の風邪なら治りかけているかも知れない日数だけに、RSウイルスに関して言えば予断は禁物なんだそうです。

 

また数時間で重症化することを考えるとホントに怖いですよね。

ただの風邪だと侮ってはいけないですね。

 

赤ちゃんのことを良く見て、変化に気付くことが一番大切です。

 

不安なら毎日鼻水を吸ってもらいに病院に行っても良いです!

 

ほんの些細な変化も見逃さないことが大事なので気になることがあれば受診して下さいね。

 

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