酸素を指で測る機械って何?仕組みや見方をかんたん解説。

病院で指に洗濯ばさみのような機械を付けられたことはありませんか?

息苦しさを訴えたりすると「酸素測りますね」って看護師が人差し指を挟むアレです。

喘息や肺炎その他いろんな病気で必要なデータなんですが、これは呼吸がちゃんとできているか調べるためのものなんです。

 

そこまで詳しく知っておく必要はないんですが、「何測ってんのかな」って疑問に思った人のために、

機械の仕組みや使い方。

数字の見方。

なんかを説明していきますね。

パルスオキシメーター

もうタイトルに書いちゃいましたが、機械の名前はパルスオキシメーターって言います。

一昔前はウン万円くらいしたんですが、今はとってもお手頃価格になっていて5,000円前後で買えるようでびっくりです。

余程の理由がない限り家庭では必要になることはありませんが、医療従事者の私は欲しくなってしまいます 笑

 

パルスオキシメーターの仕組み

装置には数字が2つ表示されるんですが、何のことかわからず気になったりしたことはありませんか?

まず1つ目はSpO²(エスピーオーツゥ)と呼ばれるもので、そしてもう1つが脈拍数になります。

そして基本的には大きな数字で書かれてある方がSpO²になります。

赤い光の出る装置(プローブ)にあるセンサーが、動脈血の血流を検知して、光の吸収値からSpO²を計算する仕組みです。

一定時間、一定脈拍ごとに得られた値を平均して表示しているんで、装着から20~30秒後の数値を読むことが基本になります。

パルスオキシメーターで主に見ているのがSpO²なんですが、次にもう少し詳しく説明していきますね。

 

SpO²って何?

SpO²(エスピーオーツゥ)は正式には動脈血酸素飽和度と呼ばれるものです。

医療ドラマなんかで「サチュレーション」って言ってるのを聞いたことありませんか?

実際には略して「サーチ」って言われたりもします。

さて、呼び名はさておき、それは何?ってことですよね。

簡単に説明すると

赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかを、皮膚の上から測定した値です。

酸素は肺から取り込まれて、赤血球に含まれるヘモグロビンに結合して全身に運ばれるんです。

心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の酸素の量を見ることで、酸素交換ができているのかがわかります。

例えばSpO²97%の場合だと、
血液中のヘモグロビンの97%に酸素が結合していることになります。

 

脈拍数

SpO²(動脈血酸素飽和度)と一緒に測定できるのが脈拍数になります。

仕組みのところで『 動脈血の血流を検知して…』って書いたんですが、動脈はドクッドクッて拍動しているんですよね。

これをちゃんと検知すれば脈拍数が自ずとわかります。

逆に脈拍数がちゃんと検知できていない場合のSpO²は、きちんと測定できていない可能性が高いです。

 

パルスオキシメーターの使い方

使い方はとっても簡単!

指にはめるだけです

基本は右手の人差し指で測定するように作られていますが、どの指でも測定できます。

ただし爪の変形や爪が分厚い場合は測定できないこともあります。

あと、手が冷たすぎるなんかの血液の循環が悪い場合や、マニキュアなどのセンサーが血流を検知しにくい状態によっては測定できないことがあります。

そういった場合は足の指や耳なんかでも測定できます。

要するに、動脈血の動きが感知できれば測定が可能なんです。

 

SpO²でわかること

さきほども書きましたが、心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の酸素の量を見ることで、酸素交換ができているかどうかがわかります。

喘息や肺炎などの病状の程度がわかったりするんですよね。

 

ただし例外もあります。

それは、一酸化炭素はパルスオキシメーターでは酸素との鑑別できないということです。

もう少し分かりやすく言うと、一酸化炭素(CO)がヘモグロビンに結合していても酸素(O²)と同じように測定してしまうということです。

なので、一酸化炭素中毒の場合はパルスオキシメーターで測定しても正常値が表示されます。

ヘモグロビンに酸素よりも早く結合してしまう性質の一酸化炭素は、酸素ではないのでもちろん息苦しく、場合によっては死に至る重大な状態です。

この場合は実際の動脈血を測定する血ガスと呼ばれる採血でしかわからないので、医療従事者であれば知識として知っておく必要があります。

 

酸素ってなんで必要?

ここまで書いといてなんですが、そもそも酸素が少ないとどうなるかってことが大事ですよね。

 

身体の中の細胞は酸素がないといきていけません。

呼吸や血液の循環によって酸素の供給が低下すれば、意識が薄れ重篤な状態になります。

それを未然に防ぐためにも、SpO²を測定しながら全身状態を管理していくことはとても大事なことになります。

 

SpO²・脈拍の基準値

SpO²の基準値

SpO²は96~99%が基準値になります。

ですが、高齢になると低下する傾向にあって、SpO²90%台前後の方もけっこういらっしゃいます。

まれに酸素が低下していることに耐性ができるのか、とんでもなく低い方もいらっしゃいます。

私が知っているのは通常SpO²が50~70台の方なんですが、普通なら意識がない値なんです。でも、この方は食事やトイレなどの日常生活もご自分でされていました。

すごいですよね。

 

お子様でも心疾患をお持ちだったりすると、SpO²80台がお子様自身の基準だったりする場合もあります。

 

あくまで基準値になるので、お話した2例はまれではありますが、そういう場合もあると言うことだけ書いておきますね。

 

それと余談にはなりますが、SpO²が100%だったとしても酸素が十分でない場合があります。

そもそも酸素を運ぶ血液が少ない貧血などでは、SpO²の値がよくても治療として酸素が必要になります。

なのでSpO²はあくまで全身管理の1つだと思っておいてくださいね。

 

脈拍数の基準値

脈拍は年齢によっても基準値が違いますし、安静や運動によってもすぐに変動する値になります。

パルスオキシメーターではただ数を数えているだけなんで、脈が不整であったりした場合もわからなかったりします。

SpO²が正確に測れているかなどの指標にはなりますが、脈拍数はきちんと指で触れて確認して、パルスオキシメーターの数値は参考程度にされることをオススメします。

【脈拍数の年齢別基準値】

高齢者:60~80

成人:60~100

小学生:70~110

乳幼児:100~140

 

まとめ

医療機器って目にすることはあっても、わからないものが多いですよね。

知らなくても医療従事者がきちんと対応してくれるので問題ないんですが、ついつい気になっちゃったりもします。

詳しく聞くタイミングもなかったりするかと思うので、今回はパルスオキシメーターについて簡単に書いてみました。

もし、今後指に洗濯ばさみのようなものを挟まれたら『 これかぁ!』って思って見てみてくださいね( *´︶`*)

 

1 Comment

ゆうた

こういった非接触型の医療機器や検査機器はこれから流行るはずです。接触するとどうしても不快感があるし、邪魔になったりもするので。

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