こんにちは。ナース“みかん”です。
少しお腹がふくらみ始めた妊娠5ヶ月を過ぎたあたりだったと思います。
つわりもピークを越え、マタニティーライフを楽しもうとしていた矢先…
『妊娠掻痒症(にんしんそうようしょう)』なるものが出現したんです。
名前の通り、
痒(かゆ)くて、掻(か)きむしる疾患です。
明らかに痒みのでる発疹がないのにただひたすら痒いんです!!
私には3人子供がいるんですが、3回ともこの痒みに襲われました(T_T)
お腹だったり、腕だったり、かゆみの出る部位は若干違ったんですが、かゆみとの闘いを強いられたことには代わりありません。
ただのかゆみと侮ってはいけません。
かゆみのせいで眠ることもできなければ、赤ちゃんがいるはずのお腹は掻きむしられ皮膚もただれ、色素沈着(※皮膚に繰り返し刺激が加わることで皮膚に茶色の跡が残ること)が起きるんです。
かゆみは我慢するのが難しくて、結構なストレスなんです。
一度掻いてしまうと悲惨(TOT)
かゆい
↓
かく
↓
もっとかゆくなる
↓
もっとかく
魔のスパイラルに陥ります( ;∀;)
赤ちゃんがいるんで薬を使うことにも抵抗があったし、なんとか痒みを軽減させようと保湿に重点をおいて試行錯誤しました。
皮膚状態が改善することでかゆみは確実に軽減します!
今回はそんなかゆみに悩んでいる方の参考になるように、
実際tryした保湿剤とわたしの感想。そして保湿方法。
それから、それ以外にできること。
について書いていきますね。
使ってみた保湿剤
馬油
まず最初に検索して辿り着いたのが『馬油』です。
助産師さんに確認してOKをもらって塗布し始めました。
赤ちゃんの口に入っても安全と言われていることから、授乳中のおっぱいのただれなんかにも使えるそうです。
これなら安心と思って購入して、毎日入浴後に塗布しました。
結果、3ヶ月ほどで皮膚状態は改善してきました。
ただ、わたしが使っていたのはちょっとベタベタで伸びが悪かったんです
好みがあるとは思いますが、授乳中に塗っていたベビー馬油の方が柔らかくて塗りやすいし私は好きです。
サンプルが貰えたり、店頭に試し塗りができるところがあれば一度塗り心地などを試してみてください。
ただし、どちらも若干の油臭さはあります。
ワセリン
薬局などでも買える保湿剤の代表です。
馬油と同じく、ベタベタするし伸びはイマイチなんですが、保湿機能はバツグンです。
たくさん使うことを想定して壷タイプの大容量を買うのもありだと思います。
ベビー用に発売されているものもあるんで、ついついわたしはベビー用を購入してしまいます。
何となく安全、そして赤ちゃんにも使えるからっていう短絡的思考です 笑
ただ、わたしはベタベタ感が少々苦手なんです。
冬なら問題ないと思いますが、暑さのある時期だと汗もかくので油で蓋をされた感覚がして不向きだと感じました。
ヒルドイド
これは病院で処方してもらって貰える保湿剤です。
ローション・クリーム・軟膏とタイプも選べるため使い勝手が良いんですよね。
ローションタイプはサラサラすぎるので、保湿するならクリームか軟膏タイプをオススメします。
匂いもほとんどなく、私はわりと好きです。
市販でも似た成分の物があるので、病院に行けない人でも購入できます。
ベビークリーム
これは第一子を生んでから使用していたものを、ちょっと拝借してかゆいところに塗ってみたんです。
このクリームタイプより少しサラサラしたローションタイプも塗りやすい上に、保湿効果も結構ありオススメできます。
赤ちゃんにも使っていたので私が一番使用したのはコレなんですよね。
保湿剤の塗布の仕方
何と言ってもこまめに塗ることが一番大事になります!
一度にたくさん塗っても効果が持続するわけではありません。
しっかり塗布することも大事ですが、衣類などで取れたりもするんで、かゆみが治まらないときは、こまめに塗るようにしてみてほしいと思います。
できれば1日3回以上は塗布したいところですね。
特に腕や足は保湿してもしばらくすると乾燥してくるので繰り返し塗布するのがかゆみの軽減につながります。
そして、
入浴時は石鹸の泡でやさしく洗い流すのもポイントです。
保湿剤が残っていると不潔になるし、だからと言ってゴシゴシ洗うと皮膚の乾燥を悪化させるので、やさしくやさしく洗ってください。
その他のできること
保湿以外にできることとして、
掻きむしらないように気をつけることが大切です。
これが一番難しいんですが、爪をたてたりして皮膚を傷付けてしまえば魔のスパイラルから抜け出せなくなって、皮膚状態は悪化するばかりになってしまいます。
かゆいと掻きたくなるんですが、服の上から少し抑えたり、少し叩いて気を紛らわせるように努めてみてください。
あとは、
身体を温めすぎないこと。
お腹に赤ちゃんがいるので身体を冷やすわけにはいかないんですが、温まるとかゆみが強くなるので注意が必要です。
肘などのお腹から遠い部位であれば少し冷やしてかゆみを軽減させるのも良いと思います。
その次は
皮膚にあたる生地に注意。
妊娠中は皮膚が敏感になるんで綿などが良いです。
肌が弱い人は柔軟剤や洗濯洗剤なんかも皮膚状態を悪化させる要因になったりします。
これは、乳児湿疹・アトピー性皮膚炎に効果があったこと!にも詳しく書いたので気になる人は読んで見てほしいと思います。
これまではなんともなかったことでも、“妊娠”っていう身体の変化にともなって、皮膚が敏感になることもあるんですよね。
いろいろ試してかゆみが治まらない場合は、洗濯洗剤などの皮膚にあたる可能性があるものも考えてみた方が良いです。
最後に、かゆみの原因としてあげられる可能性があるんで、
食事内容や生活習慣の見直しをしてみてほしいです。
私はジャンクフードも普通に食べていたし、カフェオレなんかも飲んでいたんですよね。
そして犬アレルギーがあるのに、犬を飼っている義実家に訪問したりしていたんです。
そのせいではないと言い切れなかったんで、できる範囲でやめることを心がけました。
他にも、私はタバコもお酒もしないんですが、タバコの副流煙なんかも要因の一つとしてはあるのかもしれません。
絶対にダメと言うわけではなくて、できることから試して改善方法を探すことが大事だと思っているので、気になる要素があれば改善してみてほしいと思います。
みかんの一言
『かゆみ』はとにかくストレスがたまって、かなり辛い症状のひとつです。
それでなくても“妊娠”という大きな変化が身体にも心にも起こっているのに、妊娠期のマイナートラブルは辛いですよね。
私自身は上記の保湿のおかげで、だいたい3ヶ月ほどで『かゆみ』がなくなりました。
3ヶ月が長いのか短いのかはわかりませんが、ちゃんとケアすることで多少は改善します。
もちろんホルモンのバランスや代謝の影響も考えられるんで一概には言えませんが、できることをしてみることが改善への近道やと思っています。
補足として、どーしても無理な場合はかゆみ止めのお薬や軟膏をもらうことも考える必要があります。
かゆみっていうストレスが軽減されるのは赤ちゃんにとっても大事なことやと思います。
皮膚状態が悪化しているときは、薬に頼ることも視野に入れてみてくださいね。
参考までに、いつも私が薬を検索するサイトを載せておきますね。
参考 授乳中に安全に使用できると考えられる薬国立成育医療研究センター